作業療法士が転職の理由で一番多い理由は？

作業療法士として実際活躍したいけど、みんななんで転職するの？

働きだしたらどんなネガティブな面が待ってるの？と思う方もいるはず。

今回はそんなリアルな部分をお届けします◎

1番多い転職理由

作業療法士とは、患者さんのために、患者さんと一緒にリハビリを頑張る！という響きは最高に良いお仕事なのですが、

現実はそう甘くなく、「給料が安い」という理由で転職される作業療法士さんが多いそう。

実際、作業療法士の給与形態では、昇給の上げ幅が少ない、という調査結果が出ています。

 

平均年収で見てみると、2017年度における作業療法士の平均年収は約390万円という結果が出ていますが、

実は、作業療法士全体で見てみると、昇給金額の幅はかなり低く、

経験年数が経てば経つほど、転職を決意する人が多くなっている実情があります。

頑張っても認められない、成果があっても評価されない、となるとなかなか辛いですよね…

 

経験年数が長い人に施術してもらったからといって、患者さんへの請求額が高くなる仕組みはありません。

新人が施術しようが、ベテランが施術しようが、患者さんからいただく金額は一緒。

だからこそ、昇給してあげたくても財源がない、というのが医院・施設側の実情だそうです。

そのため、長く同じ職場で活躍していたとしても、なかなか頑張りが認められないことも…

 

また、リハビリの達成度合いを数値化することが難しいのも事実。

たしかに、医師の場合だと、手術（開腹・縫合、等）での工数と、患者さんがどう回復していくか、

あまりグレーな部分はないと思いますし、単純明快にその医師の仕事っぷりを判断出来ます。

 

一方作業療法士さんは、というと、1回の施術でどれだけ患者さんが回復したか、というのは

やはり判断しにくい…

となると、作業療法士さんに対しての評価の仕方も難しい、ということもわかります…

 

頑張っても頑張っても認めてもらえない！長く貢献しているのに給与が上がらない！となると、

確かに仕事に対してのモチベーションも下がってしまいますね…

 

他の転職理由は？

患者さん付き合いが大変…

医療領域でのお仕事であることは間違いないのですが、あくまでも人と人とが接することが求められる場がほとんど！

人に接するからこその悩みも、転職理由に上がってくるみたいです。

そうなると、患者さんは自分で選ぶことができないため、気難しい方、事細かに注文をつけてくる方、

女性の作業療法士さんであれば、セクハラをしてくる方の相手をしないといけない場面もあるかもしれません。

どれも確かに、メンタルにくる事象ですね…

 

経験年数が経てば、うまくかわす術も身につくかもしれませんが、

慣れないうちは、確かになかなかストレスを感じますよね…

悲しいことに学校で学んだことも、意外と社会に出たら通用しなかった！なんてこともあります。

 

そんな場合は、もしかしたら、自分より長くその患者さんと付き合ってきた先輩なら、

何か解決のヒントを知っているかもしれません！

ぜひ、一人で抱え込まず、周りの先輩に相談してみてください◎

 

働く環境に悩み…

また、想像しているよりパソコン仕事もあるため、患者さんの対応と並行して行う、

となると、なかなか定時内に帰られることは少ないそう…

現場最優先で動くお仕事なので、時間があるときにできる！と判断される事務仕事は後回しに…

 

ただし、月ごとに申請や報告が必要だったり、患者さんに対して請求する金額を決めるための書類作成だったり、

間違えてはいけない大切な処理ですが、そういう作業で時間に追われることもしばしば…

帰りたいけど、締め切りが近くて帰れない、終わらない…

1日中働いてくたくたな体にはキツいですね…

 

更には一緒に働く人たちとの人間関係も大いにかかわってくる問題もあり、

実際に作業療法士さんの7割が女性という結果から、特に女性が多い職場だと、雰囲気的に産休や育休がとりづらいことも…

変なところにまで気を遣わないといけなくなる人間関係は、確かに辛いですよね…

シフト勤務だと尚更、引き継ぎであったり、情報共有が大切になってきますが、

職場の雰囲気が悪いとやりづらさを感じるシーンも多そうです。

 

こういった「なかなか自分ひとりでは解決しきれない理由」に、頭を抱え、

転職を決意するパターンも少なくはないようです。

 

打開策＆こんな転職先がふえている！

訪問リハビリテーション

最近年収アップを求めている作業療法士さんから多く支持を得ているのが、「訪問リハビリテーション」というスタイル。

なかなか作業療法士さんの仕事の評価が難しい、と言われていますが

この訪問リハビリテーションであれば、訪問1件につき数千円、というインセンティブ制を設けていることから

仕事に対してモチベーション高く働かれている方が増えているそうです。

 

確かに、とてもわかりやすいシンプルな評価基準！

ご自身での日々の頑張りを数字で振り返りやすいですし、頑張る方向性もわかりやすい！

誰の目で見ても結果がはっきりとしている分、評価に対しても納得することができますね！

 

また、直接お客様の元へお伺いするスタイルだからこそ、

良いリハビリになっていると感じていただけたなら、

横のつながりでお友達など紹介していただけたりすることもあるでしょうし、

成果重視で働きたい人にはとても向いていると思います！

 

ただし、訪問件数が増えるほどお給料は上がるのですが、やはりそこは体力勝負。

長く続けるのには厳しいかもしれませんが、若いうちに訪問リハビリテーションで経験を重ね、

自分のキャリアや技術を磨くのも良い選択かもしれません。

特に将来開業を考えているのであれば尚更よい経験になるでしょう。

 

入院設備のないクリニック

女性の作業療法士さんを中心に、仕事量やワークライフバランスの充実を求める人からは

「入院設備のないクリニック」が今人気を博しています！

カレンダー通りの働き方や、日勤帯での勤務時間になるため、自分の時間を確保しやすくなったそう！

なので、特に働くお母さんからも支持されています！

これなら、育休・産休の取りやすさも期待できそうです！

 

また、日勤帯の勤務時間が共に働く従業員全員に共通する勤務ルールだからこそ、

大幅なシフトの調整等がいらなくなったため、フォローする側の負担も少なくて済みます◎

確かに、急に休んで迷惑をかけているうえに、誰かが残業してくれてるとなると

休んでいても休んだ気になれませんよね…！

 

ただし、作業療法士さんとしての仕事の悩みは、勤務時間が変われど同じ。

気難しい患者さんがお見えになることもあるでしょうし、現場が最優先なことも変わりません。

だからこそ、勤務時間が全員そろっていることによって、従業員間でのコミュニケーションの取りやすさや

課題共有など、チームで動く意識は圧倒的に強くなるため、いい労働環境になりそうですね。

新人教育にも少しゆとりを持って対応してくれそうだと期待したいところです◎

 

長く働きたい方にとってはとても理想的な労働環境なのではないでしょうか？

作業療法士として頑張りたいからこそ、働く場所や働き方にもこだわりたいところですね！

また転職となれば他にも好条件＆高待遇の職場が見つかるかも知れませんね！現状に不満があるなら転職も考えてみては如何でしょうか？